欧州債務問題を背景とする世界的な円高の進行、デジタル家電の需要低迷やタイの洪水被害の長期化……買える株はない?
決算発表が本格化し、国内企業の2012年3月期業績予想の下方修正が相次いでいます。
金融を除く東証1部企業の今期経常利益は、前期比約2割減になると予想するアナリストもいます。昨年11月時点の約1割減益予想と比べさらなる悪化を意味することになります。
これには、欧州債務問題を背景とする世界的な円高の進行、デジタル家電の需要低迷やタイの洪水被害の長期化などが要因とみられます。
なかでも、電機事業の不振が目立っており、電機の構造改革費用や鉄鋼などの株式評価損も膨らみ、当期損益ベースでも今期は従来予想の10%減益から35.3%減益に悪化する見込みです。
では、だからといって買える株は無いのでしょうか?
じつはあるのです。
決算の数字だけをみて、株の上昇、下降の判断はできない
来期については、復興需要に加え、東日本大震災やタイ洪水などの災害要因がなくなるため、経常利益ベースで2桁増益が見込まれている企業も数多くあります。
国内企業の業績は今期が底で、来期は発射台が低いことや一過性要因がなくなるため、回復軌道に乗るとの見るアナリストも数多くいます。野村證券のアナリストは、昨年12月末時点で、主要400社ベース(除く金融)の今期経常利益が25.6%増加すると見込んでいましたが、「来期の伸び率自体は前回予想時とあまり変わらない」とみています。
本来ならば好決算を受けて買われるべき株も、全体感にのまれて、売り込まれているのも確かなのです。
それでは、好業績を発表した銘柄がすべて買われるのかというのも、微妙です。好決算を期待して、先回りして買われていたような銘柄は、市場のコンセンサス通りの水準だと、そこでいったん決算売りで売られる可能性もあるからです。
好業績の企業で、期待された通りの好決算を出しても、事前にアナリスト予想がよく、決算発表でポジティブサプライズが無ければ、事前に上昇していた株価は売られます。
悪い決算であっても、事前予想が悪いとされていて、決算内容をみると、悪い決算数字でも市場予想よりは意外と良かったということになると、決算通過をアク抜けとみて、株価は上がります。
要するに、事前観測がどのくらいの営業利益であったのか、今後の見通しは?など、総合的なことを見なければなりません。
決算の数字だけをみて、株の上昇、下降の判断はできないのです。
好決算銘柄のバーゲンセールをナビゲートする精鋭アナリスト
そこで、グロースアドバイザーズの精鋭アナリスト陣の出番です。
決算発表が一段落したところで、ここから本当に買える株は何なのか?
弊社アナリストが厳選してレポートにしました。
好決算銘柄を安値で仕込む絶好のチャンスともいえます。
好業績でも安い株を買い、日経平均株価9000円の大台を回復した活況相場に乗り、高くなったところで売り抜けることができれば……。
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