日本株に下押しシグナル点灯!
先週、日経平均株価は7日続落し、2月22日以来約1カ月半ぶりに節目9500円を割り込みました。これは、海外市場で株価の下落調整が進んだほか、外為市場でドル/円、クロス円とも円高方向に振れたことなどが重しになったといわれていますが、燻る欧州債務問題、中国の成長鈍化、量的緩和策への過度な期待、円高……と、様々な要因が重なった結果でしょう。
ただ、年初からの急ピッチの上昇に対する反動安といった側面はぬぐいきれず、急ピッチの上げに対する反動であっても、戻りは鈍いと言わざるを得ません。
ひとつには、日銀の追加緩和策が軌道に乗れていないこと。2013年度までに、実質的な目標である消費者物価上昇率の1%を展望するのは現在の状況からは難しいうえ、米金融政策などの動向次第では、企業収益などに影響を及ぼす円高再燃も否定できません。
また、本格化する企業の決算発表を前に、積極的に買っていく材料が乏しいことも事実です。海外筋をはじめとした、短期筋の空売りをはじめ、ロングオンリーもポジションをいったん外す動きとなっており、下値を見る投資家が増え始めたという市場の声があることも事実です。
この難しい局面に加えて、ゴールデンウィークの大型連休がやってきます。ただでさえ参加者不足になるなか、この大型連休に株を「買い」だけで持ち越すのは危険です。
投資における最大の目的は「利益を出す」こと!
この難しい局面に加えて、ゴールデンウィークの大型連休がやってきます。ただでさえ参加者不足になるなか、この大型連休に株を「買い」だけで持ち越すのは危険です。
大型連休には、「売り」ポジションが必要不可欠。
下落志向の強い「5月」をいまから警戒し、利益に換える!
現在のような買いと売りが交錯する市場では、現物株の「買い」のみで利益を上げていくことは困難です。買いに加えて、信用の売りを行っていかなければ、効率よく資金を回すことができないばかりか、利益を出すことも難しいでしょう。
ルールを知ってしまえば空売りは決して怖いものではありません。むしろ、下降トレンドにあるときには、下降トレンドに「売り」で入ることが「順張り」なのです。
投資における最大の目的は「利益を出す」ということにあります。
だとしたら、空売りは非常に有効な手段です。
目の前の円高、米国のリセッション懸念、欧州でのギリシアの債務危機……。
そして、日本株のスケジュールは、決算相場の神経質な相場に入ってきました。
ここは、株の「買い」だけではなく、「空売り」で利益を上げてみませんか?