今年のサマーラリーで真っ先に騰がる株とは?
いよいよ、株式市場にも熱い夏がやってきました。
株式市場において、サマーラリーとは7月から9月までの夏場にかけて、株価が上昇する現象のことを言います。とくに米国の相場で夏場に株価が上昇しやすい傾向があり、休暇シーズンに入る前に投資家が優良株を買いだめすることが要因といわれています。海外勢の資産の整理も終わって新たな需要が発生するため、株価が上昇しやすいのです。
日経平均も終値としては、約1ヶ月半ぶりに9000円台回復。相場にも、ようやく反騰機運が漂ってきました。
欧州債務問題に対する見方がやや落ち着きを取り戻すなかで、追加緩和期待や米景気に対する楽観論が広がれば上値を試す可能性も十分にあるでしょう。個人投資家を中心に個別株物色が強まっていることも株価の下支えの要因です。
名実ともに7月相場入りするなかで、注目されるのは一段の金融緩和と米景気動向。5日には欧州中央銀行(ECB)理事会が開催され、市場では利下げがコンセンサスとなっています。加えて11〜12日には日銀金融決定会合が予定されており、日欧での追加緩和期待が高まれば、株価はアップサイドに振れるでしょう。
また、相次ぐ米経済指標も市場心理を左右しやすい要因です。米ISM製造業景気指数をはじめ、米雇用統計と重要な経済指標の発表が目白押しですが、直近で発表された米経済指標が米景気の回復傾向を示しただけに、期待感が高まりやすい傾向になっています。
株価がアップサイドに振れる銘柄のテーマとなるのが下半期の業績
ここで銘柄のテーマとなるのが、下半期の業績です。
サマーラリーとなる7月から9月までの夏場は、2月期決算の企業に続いて、3月期の業績開示シーズンを迎えることとなります。このなかでは、保守的な予想をしていた企業の下半期にむけた増額が期待されます。3月期決算で今期予想を非開示としていた企業も、第1四半期決算開示に合わせて今期予想を開示してくる期待があります。
追加緩和や米景気回復に対する期待感が先行しているため、「ハシゴ」が外された場合の懸念もありますが、株価の下値では個人投資家の買いが期待されています。
欧州首脳会談で、ユーロ圏がとりあえず混乱を回避し、米国の経済指標も上向きになっていくなかで、必然的に景気回復と株高が期待できる状況が整ってきていると言えるでしょう。
来るべき「サマー・ラリー」で上昇する、下半期の業績が良い銘柄、市場を牽引する先導株をいち早く見つけて、ぜひとも利益を手に入れてください。