決算発表も一巡、最終的な国内企業の業績は予想通り堅調に
株式市場も名実ともに8月相場入り。先週末に3月期企業の第1四半期の決算発表のピークを迎えましたが、今週で決算発表も一通り終わることになります。足元では、相場全般の方向性が乏しくなるなかで、引き続き企業決算を手掛かりとした個別株物色が中心となっていますが、7月の株式市場ではファナックのネガティブ・インパクトがあったものの、これから発表される内需系の決算では好業績が見込まれており、最終的な国内企業の業績は市場の予想通り堅調との見方が広がっています。
日経平均は、現在2万500円前後で推移していますが、これは主要企業の今期2桁増益を織り込んだ水準とみられており、上値を追うには市場予想よりも強い決算、好業績が期待されるところです。その意味でも、株価の本格上昇はむしろこれからなのです。
決算発表シーズンが一巡し、企業業績の見通しが出揃ったあとは、業績の悪いものを売り、業績の良いものに乗り換える「選別物色」相場に移行します。投資家の押し目買い意欲は依然として強いことからも、好業績の銘柄には素直に買いが入ることでしょう。
今期の経常増益率は17～18%程度まで拡大か
企業は期初段階では通期予想に慎重です。会社予想では、全体の経常利益は9～10%増を見込んでいますが、これに円安、原油安効果が加わると、さらなる増益の余地が生まれます。通期決算の前提となる円相場を1ドル=115円とする企業が多く、現在の124円前後であれば増益要因となります。そして米国や日本の景気回復が順調に進めば、「今期の経常増益率は17～18%程度まで拡大してもおかしくない」(野村証券金融経済研究所)という声もあります。
通期で17～18%増益を前提にすれば、日経平均ベースの1株当たりの利益は1400円程度まで伸びる見込みであり、日経平均のPER（株価収益率）が15倍とすれば、2万1000円あたりまでの上昇は期待できるとの見方もあります。
決算発表で株価が大幅高になることもありますが、ファナックのように決算内容次第で売られる可能性もあります。しかし、決算ギャンブルをすることはありません。
決算発表が一巡する今だからこそ、いままで発表された決算の内容をもとに、さらなる上昇余地がある銘柄だけを絞って、大幅高を狙って投資をすることができるのです。その意味では、決算ギャンブルよりも、安全にきちんと株価が「騰がる理由」をもった株に投資ができるというのは大きなメリットではないでしょうか?
そんな好業績で、しかもまだ株価が割安な銘柄は、手掛ける資金が比較的少なくて済むというのも大きな魅力です。
決算が集中する時期だからこそまだ手を付けられていない、好業績割安銘柄を今すぐ手にして、大幅高を狙ってみませんか?
