まだまだ波乱相場は続く!
秋相場で仕掛ける空売り戦略!
〜リリース背景〜
シルバーウィーク中の欧米株は
下落、株式市場に波乱要因!
さて、シルバーウィークも開けて株式市場も新たなステージに入りたいところですが、シルバーウィーク前に開催された米国のFOMCでは利上げ見送りが決定。ハト派的な内容ではありましたが、「今後、いつ利上げが行われるのか?」という不透明感につながり、株安を誘いました。
また、ドイツのフォルクスワーゲンがディーゼル車の排ガス規制に関して不正なソフトウェアを使用していたことも懸念材料となり、シルバーウィーク中の欧米株も総じて下落傾向。また、23日に発表された9月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は、前月比と同様の53と、2013年10月以来の低水準にとどまり、特に製造業の落ち込みが目立つ結果に。
さらに、23日に発表された9月の中国のPMI速報値は47と8月の改定値47.3や市場予想の47.5も下回り、景気判断の分かれ目である50を7ヵ月連続で下回り、2009年3月以来、6年半ぶりの低水準となりました。かねてから中国はGDPの7%成長を掲げていますが、この数値を受けて、第3四半期の中国のGDPの伸び率が、金融危機以降初めて7%を割り込む可能性が出てきています。まさに株式市場にとっては波乱の予兆です。
郵政3社上場で需給悪化か。
株の空売りでリスクヘッジを!
また、日本の株式市場では日本郵政、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行が11月4日に東京証券取引所に上場します。ゆうちょ銀行株とかんぽ生命株は10月19日、郵政株は10月26日に売り出し価格を決定しますが、この郵政3社の上場により、約1兆4000億円の資金が市場から吸収されると言われています。
100万円以下が対象のNISA(少額投資非課税制度)も意識した株式分割による価格設定などもあり、個人投資家を中心に関心が高まっていますが、逆に郵政3社の株式を買うために、保有する主力株の一部を売却して資金をつくる動きになれば、短期的には株式市場における需給は悪化することも予想されます。
日経平均やTOPIXなどにも、さらなる下押し圧力として働くかもしれません。外部要因に不透明感があるなかで、買いの積極的な材料が見つからない場面では、やはり株価が下げる場面を想定して、株の空売りで利益を上げる方法を模索する方が賢明でしょう。株式市場全体が下げ基調にあるときは、「売り候補」の銘柄を探すのが楽なだけでなく、「売り」によって儲かる可能性が高まります。
また、空売りはリスクに対するヘッジとしても有効です。いくつかの銘柄を買いだけで持っていると、突然の市場全体の急落で大きな損失を被ることもあります。市場全体が急落したとしても、いくつかの銘柄を売りポジションで持っていれば、全体相場が崩れたときでも空売りのポジションが損失をカバーしてくれます。
株式市場の季節的にも権利落ちをはさんで、10月は株価が下がりやすい時。このような波乱相場のときは、波乱を逆手にとって、株の空売りで利益を出してみませんか?