投資における最大の目的は、利益を出すことです
現在の世界的な経済危機において、「買い」だけで利益を出せた投資家は、あまりいないのではないでしょうか?
投資における最大の目的が利益を出すことであれば、空売りはできた方が有利です。しかし、おそらくほとんどの投資家は頭で理解していても、実際には「銘柄を売りから入る」ということに抵抗感を感じていたり、「売りで入った銘柄が急上昇してしまうのではないか?」といった恐怖心から、最初の一歩が踏み出せないのではないでしょうか。
投資における最大の目的は「利益を出す」ということにあります。
だとしたら、空売りは非常に有効な手段です。
現在のような買いと売りが交錯する市場では、現物株の「買い」のみで利益を上げていくことは困難です。買いに加えて、信用の売りを行っていかなければ、効率よく資金を回すことができないばかりか、利益を出すことも難しいでしょう。
下降トレンドでの順張りは「空売り」です
「空売りは危険だ」という声もよく聞く言葉です。しかし、なぜ危険なのかをきちんと理解している投資家の方は少ないと思われます。
例えば、空売りのリスクの一つとして、「損失が無限大」といわれます。しかし、無限に上昇した株は存在しません。一定の損失が出ればきちんと決済すればいいことです。特に今は逆指値という便利な注文方法があります。よほどのことがなければ、自分が決めた株価以上の損失は発生しないでしょう。
ルールを知ってしまえば空売りは決して怖いものではありません。
むしろ、下降トレンドにあるときには、下降トレンドに「売り」で入ることが「順張り」なのです。
株式投資において「買い」だけではなく、「空売り」をひとつの投資として考えると、投資の機会、株式投資で利益を得るチャンスは大きく広がるでしょう。
目の前の円高、米国のリセッション懸念、欧州でのギリシアの債務危機……。さまざまな要因が企業業績を圧迫しています。
もしかしたら、通期の企業業績に悪影響を与えるかもしれないファクターがあるのなら、それに対する「保険」の意味も込めて、空売りも戦略に考えてみません?