いよいよ、3月期末も到来。4月から新年度に入るという企業も多いでしょう。日本経済新聞社によれば、主要上場企業の6割が2014年度の業績が伸びると見込んでいることが明らかになっています。
日本経済新聞社が株式時価総額の大きい企業を中心に選んだ主要300社を対象にアンケートを行ったところ、来期の業績見通しについて、全体の57%が「上向く」と回答しました。このうち3分の1が、1~3割の増益率を見込んでいます。デフレ脱却への期待や円安を追い風にした輸出の伸びで、増益基調が続くとの手応えがある企業は多いようです。
また、今期と比べて「横ばい」とする回答は23%。「悪化」は6%にとどまっており、企業のセンチメントが改善しています。
3月期決算の上場企業全体でみれば、2014年3月期の経常利益額はリーマン・ショック前の9割まで回復する見通し。日経新聞が調査した主力企業の来期の業績が見込み通りなら、上場企業全体で金融危機を越えて最高益を更新する公算が出てくるかもしれません。
このなかで注目したいのは、来期の業績の変化率です。全体の57%を占めた来期の業績が「上向く」と回答したなか企業の18%が、1~3割の増益率を見込んでいますが、3割以上と答えた企業も3%存在しています。
株主を意識した経営姿勢も調査で浮かび上がりました。経営の目標として自己資本利益率(ROE)の数値を設定している企業は47%。そのためには、売上高の水準を上げて利益も増やすとの回答が最も多くありました。少額投資非課税制度(NISA)が始まったことを受けて、個人株主を増やしたいとの回答も半数以上を占めています。企業がそれだけ、株価を意識しているといってもいいでしょう。
投資先として選びたいのは、来期の業績変化率が大きく改善してくる企業
会社四季報も発売され、各社の来期予想なども出始めています。その通りの売上を挙げることができるのか、期待感が先行しているのか、そこは個別の中身をよく見てみなければなりません。やはり、上場企業で投資先として選びたいのは、来期の業績変化率が大きく改善してくるであろう企業です。営業利益が黒字化になったり、過去最高益を記録したり、連続して1株あたりの利益が増加してくるような会社が狙いどころになるかもしれません。
企業業績の変化率が高ければ、市場予想を超えた株価の上昇も見込めるかもしれません。来期の業績変化を先取りした、新年度注目の飛躍株を誰よりも速く買って売り抜ける!
企業業績が株価に反映するとすれば、株式投資の王道のテーマとも言えるでしょう。
ただ、企業業績については、会社四季報などの市場予想が出ると、それがある程度株価に織り込まれてしまうため、狙い所が難しいところでもあります。
ここは、株式のプロフェッショナルに任せてみませんか?
株とまとでは、企業のファンダメンタルズを分析、来期の増益幅が大きい銘柄をピックアップしてレポートにまとめました。そんな来期の数字が強いと思われる成長株を狙ってみてください。