株式用語辞典

【アク抜け】:あくぬけ

事前に悪い決算内容が新聞報道などで明らかとなり売り込まれていた銘柄が、実際に発表された決算や材料を機に買い戻されることを指す。前回版で紹介した「出尽くし売り」の対義語と見て良い。

例えば、本決算発表において、集計期の内容は悪いものの、来期業績予想に改善が見込まれる状況では、これまでの四半期決算で集計期の悪い内容が浸透しており、評価が来期の内容に移行していたために起こる。

材料性では、昨年に発生した「メガバンクの公募増資懸念」が記憶に新しい。新聞報道などの懸念によって、事前に売り込まれていた三菱UFJFG<8306>や三井住友FG<8316>が公式発表を行うと見直し買いで底入れを果たした。

事前の売り圧力や評価の浸透度合いを見て「アク抜け」のタイミングを見定めたい。

【踏み上げ】:ふみあげ

信用取引で特定の銘柄を「空売り」した投資家が、思惑に反して株価が上昇している状態に陥り、損失確定で買い戻すことを「踏み」と呼び、買戻し注文が殺到し、株価がさらに上昇していくことを「踏み上げ」と呼ぶ。

主に、信用売り残高が信用買い残高を上回り、信用倍率が1倍を割り込んだ「売り長」の状況で起こりやすく、信用売り残の増減には注意が必要。また、上値のメドとなる新高値を更新した銘柄に買い戻しが相次ぎ、株価が高騰していく相場を「踏み上げ相場」とも呼ばれる。

「空売り」する際には、「踏み上げ」を避ける意味でも信用需給や株価水準を踏まえてから仕掛けたい。また、「踏み上げ」を狙って売り残超過・新高値銘柄の買いを仕掛ける手法もある。

【突っ込み買い】:つっこみがい

主に軟調な決算発表や悪材料によって急落した銘柄の下値を狙って買う手法を指す。

不安心理に陥った投資家のパニック的な売り注文が大量に出ると、需給バランスが一気に崩れるため、予想以上の株価下落を引き起こし、実態価値以上に売り込まれることがある。その売り材料が一巡すると、低評価是正の動きが強まるとともに見直し買いが入るため、株価反発につながりやすく、「突っ込み買い」はリバウンド(自律反発)局面を捉えた売買手法と言える。

ただ、下落局面で買いを入れることになり、恐怖心を伴うほか、非常にリスクも高い。また、反発局面を待ち構えて売る「戻り売り」手法も存在しており、戻り売りを警戒する意味でも「突っ込み買い」は極めて短期間で有効な投資手法と言われている。

【噴き値売り】:ふきねうり

主に急伸した銘柄の上値を狙って売る手法を指す。前回紹介した「突っ込み買い」とは反対の取引手法。ポジティブな材料や好決算発表などで投資家の買い注文が殺到し、株価が急騰した段階を「噴き値」と呼び、その水準を過大評価と見て売り仕掛けるのが「噴き値売り」戦術となる。

実態価値以上に買い進まれたのちには、利益確定の売りも出やすく、買い注文が続かなければ高値圏を維持し辛い。ただ、年初来高値や上場来高値など上値のメドを上抜くと買いの回転が効いた「青天井」にもなりやすく、安値割れの「突っ込み買い」と同様にリスクの高さを認識しておきたい。

高値更新銘柄を避ける意味でも、下落トレンドにある銘柄や業績悪化銘柄など、買いが持続し辛い銘柄を狙いたい。

【順張り】:じゅんばり

相場のトレンドに沿って売買する投資手法を指す。上昇を確認しながら買い、下落を確認しながら売りを行う。基調の追い風を期待するため、「トレンドフォロー」と表されることも多い。

長所としては、市場参加者の大多数の思惑に順じた視点となるため、取引に安心感が伴う。トレンドの持続とともに利益が拡大していくため、大相場に強い取引手法とも言える。

短所としては、トレンドの持続力に期待するため、急激な基調変化の対応が遅れがちになる。利益確定のポイントが掴みにくいなど、出口戦略が見えづらい点が挙げられる。

「トレンドの見極め」「出口戦略」の判断が重要となる。

【逆張り】:ぎゃくばり

「順張り」とは逆に、相場のトレンドに逆らって売買する投資手法を指す。行き過ぎた上昇を確認して売り向かい、下げ過ぎの反動を狙って買いを行う。基調の変化や相場の反発力を期待するため、「カウンタートレード」と表されることも多い。

長所としては、相場の基調変化を捉えるため、短期間で大きな利益を狙いやすい。トレンドに対する未知の持続性に期待する順張りよりも、オシレータ指標に沿った機械的な売買判断も可能にしている。

短所としては、市場参加者の大多数の思惑に反した視点となるため、取引には勇気や判断力が必要となる。短期間で大きな利益を狙いやすい半面、トレンドに流されて大きな損失を被る可能性があり、利益確定・損切りに対する早期判断が必要となる点が挙げられる。

一定の範囲内で上下動を繰り返す「サイクル」局面やボックス相場で効果を発揮しやすい。

【押し目買い】:おしめがい

上昇トレンドの継続が見込まれる銘柄を購入する際、一時的な調整局面にあるときに購入するタイミングを指す。

上昇途中に比べ、買い単価が抑えられるうえ、「高値掴み」を避けるメリットがあるものの、一時的とはいえ調整局面に買いを入れることになり、調整が長引けば大きな損失につながりやすい。

強い上昇基調にあり、持続力の見込まれる銘柄が、過熱感から利益確定売りに押されるポイントが狙い目となる。見込み違いによる損失拡大を防ぐには、早期のロスカットや同値撤退が必要不可欠とされている。

【戻り売り】:もどりうり

下降トレンドの継続が見込まれる銘柄を売却(空売り)する際、一時的な反発(リバウンド)局面にあるときに仕掛ける売買戦略を指す。前回配信版で紹介した「押し目買い」とは対称的な戦略とされる。

下落傾向にあった銘柄を反発局面を待って売却するため、下落時に比べて売却単価の上昇が見込まれるのが利点とされる。「押し目買い」と同様に保守的な売買戦略と言われるが、「反発を待つ」スタンスとなると、思惑に反して反発を介さずに株価が下落していく場合もあり、注意が必要となる。

また、下落銘柄のリバウンド局面は、処分売りの一巡や売り方の買い戻しなど需給の一時的な緩和によって形成されることが多いため、短期間で終わることも多い。売り仕掛けには判断力も重要とされる。

【ゴールデンクロス】:ごーるでんくろす

株価チャート上で株価の終値の平均値を繋ぎ合わせた移動平均線を用い、株価の下に位置する短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けるタイミングを指す。

テクニカル指標のサインとして広く認識されており、25日移動平均線と75日移動平均線が使われることが多い。5日移動平均線と25日移動平均線との交差は「ミニゴールデンクロス」と称されることもある。

連動性の強い短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜くことになるため、株価が下落した後に、上昇に転じたときに形成されることが多く、「株価の底打ちサイン」とも言われる。

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