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第166回CFD取引について
前回は「優先証券」について紹介しましたが、今回は「CFD取引」について解説したいと思います。
前回まで、主に証券取引所を介して取引可能な金融商品を紹介してきましたが、今回紹介する「CFD取引」は「Contracts For Difference」の頭文字を取ったもので、日本語訳では「差金決済取引」と呼ばれ、証券会社との相対取引(店頭取引)となります。
同じ差金決算取引となる先物取引や証券会社との相対、証拠金で取引される店頭FX(外国為替証拠金取引)と似た金融商品となりますが、取引対象となるのは株価指数や上場企業株式、商品など、取引所取引でも取引可能な対象となっています。
株価指数先物や商品先物など、取引所取引でも取引可能な対象を除き、上場企業株式のCFDを取引するうえでのメリットとしては、信用取引よりもレバレッジを効かせられるため、資金効率が高まる点が挙げられるでしょう。
ただ、上場する全ての銘柄が取引できるわけではなく、CFD取引を取り扱う各証券会社に定められた銘柄になるほか、売値と買値のツーウェイプライスが設けられており、取引毎にスプレッドが発生するなど、デメリットもあります。
ただ、レバレッジを効かせて少額から取引可能な点は零細投資家のニーズを満たしているともいえ、取引可能な証券会社の上場銘柄を確認しながら、CFD取引の活用を検討してみるのも良いかもしれません。
次回は「eワラント」について詳しく解説します。お楽しみに!
第167回eワラントについて
前回は「CFD取引」について紹介しましたが、今回は「eワラント」について解説したいと思います。
前回紹介した「CFD取引」は、証券会社との相対取引(店頭取引)による差金決済でしたが、今回紹介する「eワラント」も証券会社を通じたマーケットメーカー(eワラント・インターナショナル)との相対取引となります。
「CFD取引」と同じく、株価指数や上場企業株式、商品など、取引所取引でも取引可能な対象としていますが、「eワラント」ではそれらを原資産として「買う権利」のコールと「売る権利」のプットを売買する形がメインとなるため、性質としてはオプション取引に近いと言えます。
コールとプットの「買い」が主体となり、損失幅が限られるため証拠金は不要。さらに少額から取引できるため、レバレッジを効かせられるのが最大のメリットでしょう。
そのほか、コールとプットを組み合わせてレンジ範囲を当てる「ニアピン」と長期投資向きの「トラッカー」があり、投資の時間軸に合わせた投資対象を選ぶこともでします。
ただ、現在取引可能な証券会社は、SBI証券、楽天証券、GMOクリック証券が該当。取り扱い可能な証券会社が限られていますが、レバレッジを効かせて少額から取引可能な点はCFD取引と同様に零細投資家のニーズを満たしており、取引可能な銘柄を確認しながら、eワラントの活用を検討してみるのも良いかもしれません。